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RiCE No.43 NOVEMBER 2025

2025年11月号の特集テーマは『魚と生きる。』

海に囲まれた小さな島国でありながら、広い海域を持つ”魚大国”として、魚は長く私たちの暮らしに欠かせない存在でした。季節の味として、家庭の記憶として、またお祝いの席を華やかなものにするごちそうとして。日々の栄養に欠かせぬタンパク源という意味合いにとどまらず、ローカルの生活文化に深く結びつき、長年をかけて「文化」として魚食も磨きあげられてきた。しかし近年海の環境は激変し、同時に魚をめぐる状況も大きな転換点を迎えています。乱獲、温暖化、そして流通構造の分断。この特集では魚を獲る人・売る人・調理する人、いずれも”魚と生きる人たち”の美学や哲学に迫ることで、魚と人との理想的な関係とは何なのか?を様々な視点から再考していきます。魚にまつわる状況を、海の中を潜るように静かに見つめながら、私たちはこれからいかに魚と生きていけばよいのか?そのヒントを探ります。

【特集】魚と生きる。 LIVING WITH FISH

Contents

●長濱ねる、五島列島へ。

●魚で見る、世界と日本の食卓|村上春二(UMITO Partners)
魚を食べること、文化をつなぐこと。
UMITO FISH GUIDE

●東京、魚クルーズ
江戸前 いさ美寿司/魚熊鮮魚店と立ち飲み ぼてふり/魚谷/いわし料理の店 味楽すみさわ/里の宿/Maille/Cafe&Bar Delight/小酔理や 懐新/うまか亭 酒々/はなふさ/ら京/江戸前 芝浜

●鰻は串で|鰻 味治

●質問! なんで魚好きなんですか?

●エキチカより、サカナチカ? 近くに住みたくなる魚屋。
魚隆/魚桂/sellfish.

●自分でつくる、握り寿司・巻き寿司 週末おうち寿司のすゝめ|スシーランス

●秋魚日和|清藤洸希(枯朽)

●魚の目利きたち。
山治/カネナカ水産

●魚デスティネーションへ。
魚籠屋/日本料理うすだ/もとんとこ/鮨しゅんじ

●魚を巡る概況

●対談 回転寿司から考える、海と魚のこと。|生江史伸(レフェルヴェソンス)× 石橋匡光(三崎恵水産)

●新しい漁村づくりで人の流れを。 対馬で見据える今後の10年|銭本慧

●魚たちが告げる、気候のうつろい。定置網漁師と海を読む。

●小さな漁港の小さな魚 | 下園薩男商店

●魚と器。

●魚を纏う。

●パリの小さな魚屋が挑む、氷なき革命|VIOT

●漁業先進国ノルウェーの目指す先

●カルチャーが育つ都市、ベルリンで魚文化を広める男。|SAKANA Berlin

●ノルウェーの海から、 おうちの食卓へ。 | namida

●アメックスのビジネス・カードで広がる食とビジネスの可能性

●FOR BETTER LIFE WITH FISH ~魚ライフがより豊かになるかもしれない12の作品~

【連載】

  • EDITOR’S NOTE #43
  • 吉本ばなな「ごはんの秘密」
  • 生江史伸「レストランの宇宙」
  • 加藤シゲアキ「サイドカー讃歌」
  • 渋谷直角 漫画「たこ RICE」
  • 平野紗季子「EDIBLE ACADEMY」
  • 岸田繁「その皿はハーモニー」
  • 山中瑶子「yum yum 味の想い出」
  • コムアイ「世界のどこかでいただきます」
  • 藤田周「現代料理の人類学者のおゆうぎ」
  • 遠藤京子「電影食堂 ~映画の中の料理考~」
  • 田中開「焼酎ライナーノーツ」
  • 千葉雅也「美味礼讃」
  • 弘中綾香「ごほうび飯に甘やかされたい!」
  • 蜷川実花「FOOD HOLIC」|神尾楓珠
  • 峯崎ノリテル×竹花いち子「cook me」

次号予告

RiCE No.44 January 2025年12月5日発売!