
木樽蒸留器職人や農家、焼酎蔵と協業で造る
[LINK SPIRITS]がプレミアム木樽焼酎「音環-OTOWA-」を数量限定販売
造り手と飲み手を豊かにし、焼酎造りが継承される未来を描く[LINK SPIRITS]が2月22日(土)より本格芋焼酎「音環-OTOWA-」の一般販売を開始した。
[LINK SPIRITS]は、九州を中心に約200蔵ほどある焼酎蔵のうち14蔵でしか使用されていない木樽蒸留器に着目。芋農家や焼酎蔵と協業で木樽蒸留器の味わいを最大限に引き出すべく「音環-OTOWA-」をプロデュース。「音環-OTOWA-」を通じて木樽蒸留に光が当たり、その技術が未来へと受け継がれることを目指す。
[LINK SPIRITS]代表の冨永咲氏。
今回、約2年間の構想期間を経て「音環-OTOWA-」のリリースを果たした[LINK SPIRITS]代表の冨永氏。
「初めて木樽蒸留器のことを知ったとき、その味わいの違いへの驚きと同時に、あまり知られていないことに気づきました。焼酎ができるまでには蔵元をはじめ原料の農家や蒸留器の職人など、様々な人の手が加わったすえに1本が生まれます。『音環-OTOWA-』を通して、そのプロセスや造り手に思いを馳せながら味わっていただけたら嬉しいです」
木樽蒸留器職人 津留安郎氏。
「ステンレス製蒸留器との1番の違いは焼酎の仕上がり。原料の香りや味わいが優しく出ているように感じます」
蒸留器による味わいの違いを語るのは、現在、全国で唯一の木樽蒸留器職人の津留安郎氏。二代目である父の後を継ぎ三代目という彼は、設計図もない中で連日連夜、試行錯誤を繰り返し、体で技術を習得したという。
[若潮酒造]杜氏の高吉誠氏。
今回、商品の開発に際して協業した焼酎蔵は、「GLOW」シリーズなどで知られる[若潮酒造]。コンピュータ制御により麹やモロミの管理をする「志燦蔵」と、かめ壺仕込み木樽蒸留といった伝統的な製法でつくる「千刻蔵」のうち、今回は木樽蒸留器のある「千刻蔵」で製造。農家こだわりの鹿児島県産原料の良さを最大限に引き出すことを目指した。
[若潮酒造]の「千刻蔵」にある木樽蒸留器。
「音環-OTOWA-」の蒸留に使用した。
[春成農園]代表の春成友貴氏。
「原料の米と芋の個性、そして木樽蒸留器。これらと合わせて[若潮酒造]の技術を用いることで、上品でリッチな味わいに仕上がったと思います。原酒が38度であるのに対し、1度きざみで飲み比べをし、いろいろな飲み方で楽しめるのが33度でした。ただ、ハナタレ(蒸留過程で最初に出てくる原酒)の段階から『音環-OTOWA-』は華やかで上品。これはやはり上質な原料と木樽蒸留器による蒸留の賜物だと思います」
原料の紅はるかの生産を担当したのは、焼酎用のサツマイモ栽培一筋を貫く[春成農園]。代表の春成友貴氏は、「紅はるかは、紅芋の中でも特に糖度が高く、しっとりとした食感と甘みが特徴で、蒸すとさらに甘みが増します。紅はるか特有の旨みが木樽蒸留器で凝縮され、飲みごたえある焼酎に仕上がっているかと思います」と、声をそろえる。
試飲会には、福岡[バー オスカー]のオーナーバーテンダーである長友修一氏もオンラインにて登場。
「味わいがとてもソフト。芋焼酎では考えられないくらいふんわりとしたフレーバーを持っていますね。もちろんそのままでも美味しいですし、33度という度数を活かしてカクテルにも使用できます。今回は鹿児島の知覧茶の玉露を低温抽出した液体などと合わせましたが、どれも良い仕上がりになりました。その他にも、ビワや和梨など穏やかなフレーバーの果物と合わせても良さそう。やはり、もともとの素材が良いので汎用性の高さを感じます。食べ物とのペアリングに関しても、鹿児島特有の甘みのある食べ物に限らず、幅広い味わいをカバーしてくれると思います」
実際に会場では、ストレート、ソーダ割り、お湯割りの3種類が提供された。どれも華やかでありながらまろやかな余韻も併せ持ち、上品な飲み心地が印象的だった。今回はオンラインショップにて950本の限定販売とのこと。ぜひ「音環-OTOWA-」を通じて生産背景に想いを馳せながら、優雅な自宅飲みを堪能いただきたい。
音環-OTOWA-
品目:本格焼酎
内容量:720ml
アルコール分:33%
原材料名:さつまいも(ベニハルカ/鹿児島県産)、米麹(鹿児島県産米)
麹の種類:黒麹
蒸留方法:常圧蒸留
蒸留年:2023年11月
製造所:若潮酒造株式会社
販売価格:8,800円(税込)
購入ページ:https://link-spirits.jp/premium/otowa.html
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