一期一食
#52「鮨点前と見立ての力」
年々、自己の中にある1年の境目がぼやけて無くなっていっている気がするのは気のせいだろうか?違ったタイミングやグルーヴで生きているというか・・・社会がそうなっているのか・・・もう少し大きく捉えているというか・・・そういうものにぶれなくなったというべきなのか・・・ただ僕が世の中に順応できていないのか・・・
それに相反して、様々な鋭いトランジションを見せつけられたアンビバレントな1年だった気がする。刺激がとにかく強かったな。これからもう少し加速していく時代なんだろうな。
自分を見失いたくないなと思います。昨年末Zepp Tokyoという東京のライヴハウスのシンボルというべき存在のハコが役目を終えた。そんな時代が来るなんて思ってなかった。これからはそういうことがもっとたくさん起きるんだね、きっと。
しれっと2022年が始まったけど、未だ緩やかにクロスフェードされている途中な感覚で、ふわふわしている。安定に依存し続けないようにしければいけないということなんだろうね。そうやって、自分の生き方や行動をきちんと見定めて歩んでいくことが本当に大事。
年明け、隙間を見つけてこんなご時世だけど安心して食べられるお店でしれっと仲間と集まったのが今日の一期一食は神泉にあるお鮨屋の星兵衛 神泉laboです。普段は紹介制なのですがたまにオープンになったりもしています。「津本式」・「熟成鮨」・「珍しいワインと日本酒のラインナップ」・「nujabes」・「PETER IVY」って言葉の中で一つでも反応するならばきっとこのお店は好きになるはず。オーナーの星人君とは茶フレ(茶道フレンド)でもあり、サフレ(もう、これは説明しないよ)でもあり、貸し切りで最大6名ということもあり、身内でゆるゆる通わせてもらっています。星人くんの見立てがとにかく素晴らしい。そして、nujabesのトラックに揺られながらいただくお鮨は場がきれいに整っていて美味しくいただけます。
富山湾の白エビと雲丹、白子ポン酢(熟成7日目)、氷見の寒鰤のかました(熟成15日)、ノドグロ
クエのシャブシャブ(熟成25日目)、鰆、大トロのジャバラ(熟成53日目)、鱒の介(山椒の実のアクセントがたまらん)
カイワリ、マルコバン、太刀魚(酢飯TKGで) 、ホタルイカ醤油麹漬け
甘エビ、富山エビ、アオリイカon the雲丹、火を入れたいくら
いくらをのりで巻いてみた。今日食べたお魚のあらで取ったお汁、マグロ・奈良漬・雲丹海苔巻き、個人的に気に入った日本酒の写真も。
この日は、友達のお疲れ会というテイで、気の許せる仲間で集まって食べました。ここ数年の準備が花開く一年だと信じています。今年も、こうやってご褒美入れながら頑張っていこう。
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
- TAGS