オトナの漫画と、イキなお茶
十一煎目🍵お茶なのにギュンギュンのエナジードリンク?!
日本茶を1000日間毎日飲むというチャレンジ=「1000日茶」に挑戦中(700日突破!)の俳優・伊澤恵美子が、
お茶と漫画をペアリングする連載「お茶に漫画が合うのだが!!」。
第11回目のテーマは、「粋」。
「
なんとなく、上野浅草あたりでお祭りの時に使うようなイメージがあったのですが、「あかぬけていて色気がある」という意味なんだそうです。また、人情や男女関係についてよく理解していることという意味もあり、どちらも対義語としては「野暮(やぼ)」になります。他に花柳界での事情に通じているという意味もあるのですが、それも含め私はこのちょっとセクシーな感じの意味を持つ言葉ということを知ってから、ますます粋という言葉が好きになりました。
最近、粋、足りてますか?
コンプライアンスという言葉も今やテレビを通して誰もが知る言葉となりました。作品、ひいては社会から、性的なものだったりタブーとされるものがどんどん排除されていくこの時代。昔はよかったという言葉は大嫌いだし、悪しき慣習はどんどんなくしていけばいいと思ってはいる一方で、すべてのものをクリーンにしていくことはできないし、そうであってはならない。性的なものの中にこそ人間関係の機微や、本質が隠れていると思っていたりもします。
今回ご紹介する漫画は『JUMBO MAX』(高橋ツトム)。
違法なED薬を巡る、クライム・サスペンス漫画です。
JUMBO MAX 高橋 ツトム(著/文) – 小学館
冴えない見た目の主人公・曽根建男は、小田原で薬局とアパートを経営する53歳の男性。そんな彼が美人で子連れのあかねと結婚。結婚式でも皆からカネ目当てだと揶揄される中、あかねに曽根との子どもができたと言われます。しかし行為の記憶は全くなく、何より曽根は重度のEDなのでした。
本当に曽根の子どもなのか?という謎を残したまま、さらに曽根は偶然「JUMBO MAX」というED薬と出会います。人生で一度も下半身が機能したことのない曽根がこの薬を飲むと奇跡的に回復。薬屋の知識を活かし、自分で再現し製造を始めますが、それは危険な人生の始まりでした…。
ED薬というと男性の欲望の塊のイメージでしたが、肉体的な欲求に見えて精神的な助けになってるんだなと思いました。コンプレックスはもちろん、年老いた男性が人生の最後に死と引き換えにしてでもという強い思いとか、人格や人生にまで影響を与えてしまうのだなと。生と死の境目の人間の選択というのは面白いです。(作者の高橋ツトム先生といえば『スカイハイ』も生死の境目の話ですね)
また、曽根はJUMBO MAXを製造することによって、よいものを必要な人のもとに誠意を持って届ければ、ちゃんと幸せを届けることができるという商売における非常に大切なことを知ったりもするんですよね。とはいえ違法なものではあるので、薬のせいで人が亡くなり、物語はどんどんクライム・サスペンスの方向に進んではいくのですが…。
とにかく、面白い!
最新刊6巻まで出ていますが、話がだれたことが一瞬もありません。クライム・サスペンスとしても、人間ドラマとしてもおもしろく、まさに人間の機微を描いた作品です。
お待たせしすぎたお茶。
そんなこちらに合わせるお茶。緑茶にはカフェインが入っているとはいえ、この人間関係の機微や、色気を兼ね備えた粋なお茶があるのか…。
ありました。お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。
日本一粋なお茶屋さんだと思っている恵比寿のTEA BUCKSさん。以前から洒落のきいた粋なパッケージ、かつ味も美味しいという素晴らしいお茶をガンガン出されているのですが、この秋、新発売したこちら。ギュンギュンのお茶です!
“テアニン”
テアニンはお茶に含まれるうまみの成分で、玉露などの高級茶に含まれる成分です。この怪しげな(笑)パッケージ、でも添加物や香料は使用していないというナチュラルエナジードリンク。
私も時々、目覚めたいときや集中したい仕事の前に緑茶の成分を期待して緑茶を飲むのですが、その成分をブーストし、こんな瓶とパッケージで作ってしまうその洒落っ気。粋と言わずしてなんといいましょう。
味は、本当にうまみが凝縮されています。氷出しの緑茶をそのまま瓶に入れたようなうまみ。ちゃんとお茶です。このギャップもぜひお楽しみください。
漫画『JUMBO MAX』(高橋ツトム/小学館)
愛する妻と義理の娘とともに、穏やかで幸せな日々を過ごしていた曽根建男。だがある日、妻が妊娠し、それが自分の子ではないという疑念が建男の心を蝕んでいく。何故そう思うのか…実は建男は妻にも言っていない秘密を抱えていた…そんな時、建男はひょんなことからある”薬”と出会い、その薬が建男の運命を大きく変えていく--!!
HTTPS://BIGCOMICBROS.NET/WORK/32054/お茶「テアニン」/ TEA BUCKS
お茶をギュンギュンに凝縮して抽出した玉露のような新感覚ドリンク。これはもはや栄養ドリンクです。
こんなお茶飲んだことない!! 是非、体験してみて下さい。
TEA BUCKSは世の元気がない人たちに元気をお届けします。
元気がない、眠気がある。そんな時に! これ一本!
店頭のみの販売となります。是非、店頭に足を運んでみて下さい。
INSTAGRAM.COM/P/CIG9XPKPGJ-/
- Actor
伊澤 恵美子 / Emiko Izawa
静岡市出身(元茶農家の孫)。俳優としての主な出演作に、映画『子宮に沈める』、ノーミーツ『門外不出モラトリアム』など。音声コンテンツプラットフォーム AuDeeでは漫画家・山田玲司氏の番組「山田玲司とバグラビッツ」のレギュラーアシスタントを務める。1000種類の日本茶を1000日間飲み続けるチャレンジ「1000茶」挑戦中(現在800日超え)。コミュニケーションをテーマにしたお茶のプロダクトブランド「BYSAKUU」の立ち上げにも携わる。推し茶は香駿。
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