あの人が作る、記憶に残るあの料理。

親や友人、身近な人々の料理にお金を払ったりすることはないけれど、
お店では食べられない味と空気が確かにそこにある。

人とレシピ、そしてその背景を僕の目線で記録することにした。

（取材・写真・文＝濱田晋）

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リュージュくんの納豆としいたけの和風ペペロンチーノ

なかなか会えない友人知人に会う為の口実としてもこの企画は良い。パスタ求めて三千里。リュージュくん、お久しぶりです。

濱　大変ご無沙汰で。今日はすみませんね。

リュ　いえいえ。でもすごい企画ですね。みんなめっちゃお洒落な料理ばっかだからどうしようかなと思って。

濱　でも連絡してた時はパスタにしようかなって言ってなかった？

リュ　そうなんですけど、どうしようかな…

濱　納豆結構あるね。納豆パスタかな！

リュ　あーなるほど。俺、納豆めちゃくちゃ好きで。子供の頃から1日に2パックくらい食べるんですよ。母親も納豆パスタ作ってくれてたし。

濱　ストーリーもあるし、是非それでお願いします。

リュ　和風か洋風かどうするかっていうのもありますよね…納豆アーリオ・オーリオにしましょ。

濱　よろしくお願いします！ 料理は昔から好きなの？

リュ　ずっと飲食でバイトしてたんですよ。賄いも作ってたし。それでですかね。

濱　そうなのね。この前キムくんと会った時に、リュージュ料理結構してますよって教えてくれたから。お、一人暮らしで大葉あるってすごいね。

リュ　そうですか？ 母ちゃんが作ってくれてた納豆パスタは大葉と梅干しが入ってるさっぱり系だったんすけど。

濱　今日はあっさりこってりで。

リュ　下北に［水蓮］って店があって、20代の頃ずっと行ってたんですけど、そこのマスターが作る納豆パスタめちゃくちゃ好きで。キムチとか入ってるこってり系なんですけど。

濱　へー知らないなぁ。でも今日はバターもキムチも使わずで。脳内レシピ？

リュ　はい、やってみます！

濱　最近はどうですか？

リュ　最近は映画の撮影してました。未だ公開は先で製作発表もされてないんですけど。

濱　良いね。楽しみにしてるわ。結構本も読んでるぽいね。

リュ　読んでますね。移民系が多いかも。

濱　それって脚本書くための勉強とか？

リュ　そうですね。やっぱり映画撮りたいんで。でも結構やっぱ難しいですよね。時間かかりそうです。

濱　かもね。でもプレイヤーだけどそういう気持ちがあるのってすごい良いなと思う。

濱　てか手際良いなー。もうすぐやん。

リュ　このナンプラー凄いすよ。駒沢に［ピキヌー］ってカレー屋があってそこの人達がタイで買い付けてきてるやつなんですけど。めっちゃ美味しいです。これはアンチョビ要らずですね。

濱　そうやって試しながら作れるのって料理できる人って感じよね。羨ましいわ。

リュ　パスタ何グラムにします？

濱　200gでお願いします。

Cooking by Ryuju Kobayashi (WEB dongyu.co.jp)
Photo, Interview & Text by Shin Hamada (IG @shinhamadastudio)
Edit by Yoshiki Tatezaki