ごちそうさまのお皿
フリーになって4年目の自由。2015のアーカイブ
東京・代沢で18年ほどやっていた飲食店をクローズしてフリーの料理人になって4年目、というのが私の2015年。その間、よく走ったぁ。気がつけばほとんど旅にも出ず、気の利いた外食もせず、望まれてることに応えるべく、頭と体と心をフル回転させていたような。お店をやっていた頃はいつも夏には長いお休みをとって旅に出ていたのに、気がついたらこの月日、そういうことからすーっかり遠ざかっていた。そこに気がついたからには別の日々がはじまるといいねと自分に言ってきかせてみたお正月。
そんな中で生まれた「ごち皿」を撮る趣味。気持ちに余裕が出てきた証拠と思いたいですよ。はやく2018年現在に追いつきたいけど、もう少しだけダイジェスト版、2015年後半から見てください。そうとうランダムだけど。はい、コメント短めでと思いながら、時々長くなるには訳があるみたい。
2015.8.17 大久保
若い友人たちと韓国料理。ケロちゃんとチャプチェの相性にほのぼの。
下の写真、金魚みたいだ。取り皿をかえてくれてデザートがわりの冷やしトマト。蛍光灯だったね。それは庶民的価格帯のお店の証し。
2015.8.23 上野毛
崎陽軒の「おべんとう春」。ちょっと軽めで満足したい時。今回は王者「シュウマイ弁当」に入ってるタケノコ煮が使い回されていた。笑。
2015.9.1 上野毛
取材を受ける。ふだんのお昼ごはんを見せてくださいと。リアルに受けとめて当日の冷蔵庫を見渡せば、大好物の野菜のお焼き完全版ができてしまった。タケハーナで唯一、賄いからレギュラーメニューになった一皿です。
2015.9.19 小石川
かつてコピーライターだった私はコピーライターズクラブの新人賞を同じ年に取った人たちとつくった会の一員。タケハーナがあった頃はみんながお店に来てくれた。この日の集まりは博報堂の優秀なクリエィティブディレクターを経て、自身の会社を立ち上げた黒須治さんのできたてオフィスで。料理をケータリング。オフィスの片隅のキッチンで見つけた小皿がめちゃくちゃ可愛くて、勝手に使って思わず写真。(まさか、まさかこの日からたった1年半後に黒須さんが急死して遠くに逝っちゃうことになるなんて。黒須さんのオフィスで行われたお別れ会の日に、最愛の奥さんである千鶴子さんにおねがいして、この小皿をいただいてきました。使うたびに「嘘だァ」と言ってしまう)
2015.9.22 上野毛
まぎれもなく黒ごまソース。お客さんのお皿をさげてきて、思わず1枚。好きだなー、この感じ。笑。お皿は東急デパートのセールで買った「たち吉」5枚セット。タケハーナでは「キャベツの春巻」専用でした。
2015.10.6 代々木公園
グランドギャラリーへケータリング。紫キャベツとカブと海老のマリネだったかな。撮ってるねー、私。
2015.10.12 上野毛
お誕生会。バースデーケーキを頼まれることはすごく嬉しくもあり、時間に追われている時は厳しくもあり。持ち込みしてくれた有名店のデコレーション。私もいっしょに食べながら、みんなの感想に耳をそばだてていた。
2015.10.19 自由が丘
この前日に世田谷のある場所で「タケハーナレギュラーメニュー復活祭」がありました。請われてその気になって実現した濃い一日でした。すでに移住していた料理パートナー順もホールを守ってくれた面々も集結。翌日にふたたび集合して、自由が丘で打ち上げた。売り上げはパーっと使っちゃえとばかりに高そうなイタリアンを予約。ま、ランチだからリーズナブル?
写真はデザートのチョコレートナントカ。非日常的な2日間だったな。
2015.10.21 シラチャ (タイ)
やっと来た。旅に出た。市場で買い食い。ココナッツの葉に包まれているのはお米のおやつ。もちろんココナッツミルク風味。たったこれだけの短い竹串?でかわいく包んで止める技が思い出。
2015.10.25 シラチャ (タイ)
ちょっとずつごはん残してごめんなさい。神経質に唐辛子を抜いてごめんなさい。はじめてタイを旅した時にウハウハ食べてはお腹を壊したトラウマです。
2015.11.6 上野毛
スーパー日常。冷凍うどん茹でて、黒切り胡麻、パルミジャーノ、ラー油、オリーブオイル、ナンプラー、溶き卵で和える和える和える。あ、あればカツオだしを少々も。仕込みの途中、5分で作って3分で完食。
2015.11.16 神保町
今年は外食するぞーって言ってたわりにはちっとも。久しぶりにクミンばりばりの串焼きラムが美味しいお店に。遠慮のかたまり、ピーナッツの炒め物。
2015.12.25 上野毛
クリスマスのお食事会。この日のデザートにはビーツとベリーをたっぷり使ったケーキを。ちょっと激しいなとカメラに手が伸びた。
武蔵野美術大学・視覚デザイン学科卒業後、フリーランスのコピーライターに。広告CF製作、作詞を主に手がける。15年経って、この仕事は自分に向いていないし才能もないなと気づき、辞めることを決心。料理の道をいくことに。料理自主トレの後、1993年、世田谷代沢に東京料理『タケハーナ』をオープン。瞬く間の18年が過ぎ、2011年大晦日、最後のおせちを手渡して閉店、以後、食べてくれる人とさらに密接で、自由な料理人をめざして現在に至る。
ホームページ『お料理ちゃん』
http://takehanaichiko.com/
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