FRESH DRINK SERVICEが大阪にオープン

ちょっと休憩したい時に立ち寄りたい、“心地えぇ”場所


RiCE.pressRiCE.press  / Feb 27, 2025

“架空の運送業者”をイメージコンセプトに、機能的で実用的。毎日の相棒としてそばに置いておきたい“道具”としての洋服や生活雑貨を取り揃える「FreshService」が手がける、飲食とそのまわりのことに力を入れたライン「FRESH DRINK SERVICE」。昨年12月に正式ローンチした同ラインの実店舗[FRESH DRINK SERVICE OSAKA]がオープンした。

店を構えるのは大阪市中央区の博労町。電車ならば心斎橋駅、長堀橋駅、本町駅、堺筋本町駅などのちょうど中間に位置する。いくつも乗り入れる大阪の交通網の要所でありつつ、それぞれ少しだけ距離があるのでいい意味で穴場的でもある。

近くには問屋街、渋い赤提灯もちらほらあって大阪の日常、ローカルな時間が流れている。とはいえ数年前までご近所には「メゾン マルジェラ」の実店舗があったり、1930年に建設された重要文化財であり、多数のセレクトショップが入居する「大阪農林会館ビル」というクラシックなビルがあったり。ファッション的にも面白く散策に飽きることはない。

店内には「FreshService」定番のシャツやパンツなど、アパレルの商品がラックにびっしり陳列されている。これらを試着〜購入できるのはもちろん、お買い物がてらドリンクをオーダーことができるのがここの“ええところ”。

エスプレッソマシンから抽出されるアメリカーノやカフェラテを頼むもよし、時間があんまりなければ濃いエスプレッソを一気に体内に流し込むのもよし。

コーヒー豆は阿倍野区帝塚山に根差し、オープン以来ローカルに愛されてきたスペシャルティコーヒーロースタリー[COZY Coffee Spot]が焙煎したものを使用

でも少しのんびりする時間があるならば、やっぱりお酒を楽しむことをおすすめしたい。店内の冷蔵庫に並ぶナチュラルワインやクラフトビールは、スペースの都合上たっぷり在庫を抱えられるわけではないが、そのぶん審美眼がきらりと光っている。

お酒の選定を担当したのは、大阪のワインショップの雄、[フジマル醸造所]。その名前のとおり醸造も手がける都市型ワイナリーでありつつインポーターという際立った存在感は、ワイン好きには最早説明不要だろう。“地元の客層、求められる味筋を理解しているチームに”という理由で白羽の矢が立ったそうだ。

ワインラバーだけが集う店ではない。「ナチュラルワインはじめて」の方も手に取りやすい価格のものから、玄人も唸らせるものもしっかり抑えた射程広めのセレクト。
グラスで1杯喉を潤すのはもちろん、抜栓量を払って3~4人でボトルをわいわいシェアするのも楽しいはず。

ワイングラスは[FRESH DRINK SERVICE OSAKA]のオリジナル。がしがし使えるテイスティンググラスがうれしい。店舗でも購入可能。自宅で空いている白を飲みつつ、さっと水で洗って赤を飲むなんて矢継ぎ早にワインを飲みたい時にも完璧

京都や仙台にも実店舗を構える「FRESH DRINK SERVICE」だが、サワー系のドリンクが充実しているのはは今のところここだけ。大阪でしこたま飲んでいる酒場の先輩にリスペクトをこめて“キンミヤ”のソーダ割りを飲むのも乙だが、特におすすめはこちらのぽん酢サワー。

ミツカンの調味料代名詞といえば「味ぽん」だが、これは醤油が入っていない「ぽん酢」を使用しているからクリアな色味。マイルドな酸味と軽い飲み口でかなりイケる。ちょっと洒落た感覚にも大阪的な“おもろさ”が詰まっている。

とはいえ東京発のブランドだけに、その空気を感じさせる飲み物も。決してハイソなものではないが、浅草のとある通りの名前にもなるくらい、ストリートとも密接な“ホッピー”が控えている。出荷量は関東が中心で関西圏ではあまり見かけない。関西方面の方はぜひ注文してみてほしい。

ほろ酔いになったところで、「FRESH DRINK SERVICE」のアイテムも見ていこう。財布の紐が緩んでついつい買ってしまうか不安? いえいえ、買い物が120%増しで楽しくなる魔法です。

こちらはドリンクウェアブランド、リバーズ(RIVERS)とコラボレーションしたドリンクボトルたち。いずれも軽量で割れにくく、倒してもこぼれない密閉性の高い蓋構造を採用。普段使いだけでなく、アウトドアや旅行にも連れて行きたくなるタンブラー

オリジナルロゴが配されたマグカップにグラス。いずれもがしがし使える耐久性バッチリな商品。ブランドのテーマカラーでもあるネオンイエローが目を引く

最近リリースされたこちらのエプロンもおすすめ。生地開発から行い、撥水・撥油加工を施した汚れにくい仕様となっている。デイリーユースに申し分ないスペックだ。

ちなみにこちらのエプロンを着用しているのは[FRESH DRINK SERVICE OSAKA]の西克二さん。同店が入居するビルの上のフロアで、15年以上セレクトショップ[Public]を経営する関西ファッションシーンの重要人物のひとり。とはいえ気取らずフランクな感じでドリンクをサーブしてくれる。ご近所のおすすめ飲食店情報など、気軽に聞いてみて。

グラスやウッドボードなど、店舗で展開している商品が実際に使われている様子を見ることができるのも醍醐味。道具はやっぱり“使ってナンボ”。いちばん真価を発揮する瞬間が垣間見える

こんなふうに外のベンチでビールを一杯やるのも気持ちいいはず。談笑しつつリラックスした表情を浮かべているのは、今回のオープニングに際してDJとして駆けつけたLicaxxxさん(写真左)。

ちょうど飲んでいるのは「FRESH DRINK SERVICE」のオリジナルIPA。特定の醸造所を持たないファントムブルワリー[hobo brewing]とのコラボレーションだ。

グランドオープンの215日の夜は、ゲストDJを招いてレセプションが開催。大阪のファッション関係者やクリエイターが集い大盛況! その熱気は写真からも伝わるはず。

どこか東京的な空気を感じさせながらも、大阪のノリ、空気感にしっかり調和している。そんなありそうでなかったお店が誕生した。普段使いにがしがし使えるタフなアイテムは旅先でも重宝するので、急遽必要になったものを買い足すにも便利。純粋にコーヒーやお酒を楽しむもいいし、スタンディングでお隣さんと立ち話している中で、ローカルの情報を交換するにもうってつけだ。

上品ながらもなんだか賑やか。どこか関西グルーヴを感じる、風通しの良い[FRESH DRINK SERVICE OSAKA]。大阪方面に足を運んだ際には必ず足を運んでみて。

FRESH DRINK SERVICE OSAKA
大阪府大阪市中央区博労町2-6-15 サントビル1
12:00〜20:00
IG
@freshservice_osaka

Photo by Takuya Rikitake(写真 力武拓也)

Text by Shunpei Narita(文 成田峻平)

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