香り 薫る 馨れ
香りが開く扉は、僕等を何処へ運ぶのか?
肌をなぞる様な潮風の香り、夏のグラウンドの土の香り、秋の哀愁漂う金木犀の香り。
日常に溢れる様々な香りは、人の心に触れる事で時間と空間を超えた記憶の旅に誘ってくれる。幼少の楽しかった記憶、過去に愛した人との時間、辛く悲しい思い出まで。様々な香りの記憶は、自分が歩んできた成長の軌跡を教えてくれる。
Tirpseというレストランでシェフになり自分のカラーを考えた時、それは必然的に『香り』になった。自分の記憶を辿る時、いつもそばにあるのは香りだからだ。 料理において香りが大切なことは誰もが知っているだろう。それでも僕は『香り』の可能性を声高に伝えたい。 食とは、料理とは生きる上で必要不可決なものだ。 そしてそれ以上に大切な人との時間や、その空間に彩りを添えてくれる存在(モノ)。
僕達は、料理と同時に時間と空間を提供している。 そしてそのすべてを結びつけるのが『香りの力』だ。 そんな『香りの力』を皆様の記憶に語り掛けるように綴っていきたいと思います。
TIRPSE
住所: 東京都港区白金台5-4-7 BARBIZON25 1F
電話: 03-5791-3101
時間: 12:00~13:00 (L.O)、18:00~20:30 (L.O)
定休: 日曜日、一度の月曜日を合わせ月5日
- TIRPSE Chef
田村 浩二 / Koji Tamura
Tirpseシェフ、.science Inc.CDO、L'odoriter代表。1985年生まれ、神奈川県出身。高校まで野球に打ち込むが、親友へ作ったケーキがキッカケで料理の道へ。東京で10年、フランスで1年働いたのち帰国。 シェフとして2017年にworld50best Discovery series Asia選出。2018年版ゴーエミヨの期待の若手シェフ賞受賞。 2017年に.science株式会社を立ち上げ、FOOD VISIONNINGをテーマに活動。香りを用いたプロダクト『L'aromatisane』をプロデュース。
https://mobile.twitter.com/tam30929
https://foodvisioning.science/