5月1日、新茶の訪れ告げる八十八夜にオープン
旧新橋停車場に「お茶の文化創造博物館」「お〜いお茶ミュージアム」が開業
「夏も近づく八十八夜」
どこかで聞いた覚えのあるこの歌い出しは、『茶摘』という日本の伝統歌。
「野にも山にも若葉が茂る」
とつづく、まさに今の季節の歌。
立春から数えて88日目にあたる日のことを八十八夜と呼ぶのだが、それがまさに今日5月1日!(立春はいわゆる節分の次の日だが、年によって1日ずれることがあって、今年は去年より1日早かった)
この八十八夜が新茶が出回る季節を象徴する日で、日本茶の世界では“お茶のお正月”というほど大事な日。そんな日に、東京・新橋に新たにオープンしたのが、「お茶の文化創造博物館」「お〜いお茶ミュージアム」だ。
お茶のリーディングカンパニー・伊藤園が未来を見つめる拠点
場所は、「旧新橋停車場」として2003年に竣工した歴史を感じさせる建物。日本の鉄道開業の地である新橋駅。まさに文明開花の象徴だった駅舎は、関東大震災の火災で消失され、その後の変遷で廃止されていたが、21年前の4月に遺構の上(当時実際にあった場所)に再建されたというわけだ。
そんな歴史と文化の土地で、お茶という日本の誇る文化を未来へとつないでいくことを目指すのが「お茶の文化創造博物館」と併設される「お〜いお茶ミュージアム」だ。
喫茶の変遷と茶屋の再現
展示:チャノキの一生
「お茶の文化創造博物館」では、日本茶の歴史が詳しく解説される他、さまざまな茶器や設えの展示を通じて喫茶文化の変遷を知り、シアター映像などで日本各地の茶畑の景色を感じることができる。
館長の笹目正巳氏は、「歴史的背景に触れながら、喫茶文化の変遷を捉えていただき、皆様と共にお茶の未来について考える場にしたい」と期待を語った。
同じフロアにオープンする「お〜いお茶ミュージアム」では、今年で生誕35周年を迎えた「お〜いお茶」がどのように作られるかがわかりやすく展示解説されている他、懐かしいボトルデザイン振り返ったり、茶殻アップサイクルの取り組みを知ることができたりと、“国民的飲料”をより身近により深く理解することができそう。
お~いお茶ヒストリー
お~いお茶 未来の茶畑
株式会社伊藤園としても今年は60周年という節目の年。自然の産物であるお茶を、当たり前のように持ち歩いて飲める時代。その一方で、嗜好品としてさまざまなシーンで楽しみ方が提案されてもいる現代において、お茶のリーディングカンパニーとして、お茶の未来を創っていくという同社の思いを感じてみてはいかがだろう。
「お茶の文化創造博物館」「お〜いお茶ミュージアム」
2024年5月1日(水)開業
東京都港区東新橋1-5-3 旧新橋停車場内
Google Maps
開館 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
月曜休館(祝日の場合は翌平日が休館)、年末年始休み
「お茶の文化創造博物館」は入館料大人500円(税込、高校生以下無料)
「お〜いお茶ミュージアム」は入館無料
TEL 03-6263-9281
ochamuseum.jp
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