
全国のバーテンダーが考案!
新しい“沖縄の酒”「kagan」を使用したカクテル②
泡盛ブランド「shimmer」など、既存の枠組みに囚われない新たな酒造りへの挑戦を続ける[南島酒販]。この春より泡盛ではない、“沖縄の酒”を探索する新ブランド「kagan」を展開。その第1弾として、リリースされるのが「kagan Vol.1 たんかんスピリッツ」。
先週公開の記事では、このスピリッツを使用したカクテルを小岩[Cocktail Bar Raven]の伊藤さんに考案いただいた。さらなる可能性を追求するべく、今回は福岡にある[バー オスカー]の長友さんにカクテルを考案してもらった。
長友修一
[バー オスカー]、[バー パルムドール]のオーナーバーテンダー。
銀座[ロオジエ]にて上田和男氏に師事。その後、国内外のカクテルコンペで多数の賞を受賞。現在は店頭に立ちつつ、後進育成のため、セミナーやゲストシフトも精力的にこなす。
「たんかんの香りが奥底に潜んでいるのでそれを引き伸ばすイメージ。手を加えることで、より楽しみ方が広がる、カクテル向きのスピリッツですね」
「kagan Vol.1 たんかんスピリッツ」の感想を聞きつつ、さっそくカクテルをつくってもらった。
カクテル①「KAGAN CLOVER」レシピ
kagan Vol.1 たんかんスピリッツ 20ml
パッションフルーツリキュール 20ml
甘酒 20ml
レモンジュース 1/2tsp
思わず惚れ惚れとする美しい所作。
なんともリラックスムードが漂う1杯に仕上がった。
完成したのは、試飲して最初に頭に浮かんだという「KAGAN CLOVER」。
「たんかんに合わせて、同じ暖色のパッションフルーツのリキュールを選びました。基本的に暖色のフルーツ同士は相性が良いですよ」
長友さんに説明いただきながら、一口。味わいは、鮮やかな色合いからも想像しやすい芳醇な果実味。ベースのたんかんに加え、パッションフルーツの酸味が味わいの要となっている。ちなみに長友さんが言う「相性が良い」とは「すんなり入ってくる」ということ。すなわち、それぞれの素材の風味がしっかり理解できるということだ。この両者をつなぐ役割をしているのが甘酒だという。
「ステアしてカクテルをつくりました。実はシェイクしたほうがまろやかな印象に仕上がるのですが、それだと空気が入って白くなってしまいます。今回はボトルラベルの色に合わせたかったのでステア。その分、甘酒を入れることで全体の味わいにまろみを足して調整しています」
味わいと見た目のバランスの両立。まさに百戦錬磨の長友さんだからこそできる全体設計がこの1杯になされていた。
「このスピリッツ、シャンパンにも良いなと思いました」
カクテル②「Soupir De Dame」レシピ
kagan Vol.1 たんかんスピリッツ 20ml
角砂糖 1個
ハチミツ 5ml
オレンジリキュール 10ml
シャンパン 適量
角砂糖を入れたのち、ハチミツをかける。仕上げにはゲットウの葉を。
つい「君の瞳に乾杯」なんて、口にしてみたくなるような佇まい。
2杯目に提案してもらったのは、泡盛ベースのスピリッツにシャンパン。好奇心をくすぐられる1杯は、意外にも先ほどのカクテルに比べてたんかんの風味を強く感じられるのが印象的だった。
「『kagan』は新しいことに挑戦されているふうに感じました。それに合わせるかたちで新しい提案をしようと思い、泡盛ベースにシャンパン。おそらく今までになかった組み合わせかと思います。ただ、シャンパンカクテルにはブランデーを使用した伝統的な名レシピがあり、そのイメージです。シャンパンは素材の味わいを引き立ててくれます」
最初はシャンパンの酸味を前面に感じるが、飲み進めていくうちに砂糖やハチミツの凝縮された甘みが強まる。そのどちらの味わいも、たんかんのほのかな苦みとよく合うのだ。
表情が異なる2種類のカクテルをつくってもらった長友さんに「kagan Vol.1 たんかんスピリッツ」を使用するコツを聞いた。
「『kagan Vol.1 たんかんスピリッツ』は奥にオレンジフレーバーを感じます。加えて、あらゆる柑橘がある中でも、たんかんは最後に感じるほろ苦さが特徴的。ですので、いろいろ混ぜ合わせるのではなく、シンプルにしてほろ苦さを活かしてあげるのが大切です。より引き伸ばしてあげるイメージですね。今回の2種類のカクテルでは使用しませんでしたが、チョコレートと合わせてみてもおもしろいと思います」
前回と合わせて、「kagan Vol.1 たんかんスピリッツ」を使用したカクテルを2人のバーテンダーに計4種類考案いただいた。興味深かったのはともに1杯目に「kagan」のラベルの色に近しいカクテルを披露してもらったことだ。伊藤さんはマンゴー、今回の長友さんはパッションフルーツを選んだ。まさに「暖色のフルーツとの相性の良さ」が顕著にあらわれるかたちとなった。
そして、2杯目には「ネグローニ」と「シャンパンカクテル」というそれぞれ個性が全く異なるカクテルを考案してもらった。この2つのカクテルに共通点を見出すとするなら、2人の感性で「kagan Vol.1 たんかんスピリッツ」の長所を分解し、それぞれ「ジン」と「ブランデー」の代わりに使用したことだろう。
今回2人のバーテンダーが「カクテル向き」と、口をそろえたことからも想像できるように、「kagan Vol.1 たんかんスピリッツ」の可能性は今回紹介した4杯のカクテルに留まらない。実際に手に取り、想像を刺激され、自分だけのオリジナルカクテルを見つけていただきたい。
◎kagan Vol.1 たんかんスピリッツ 48度
たんかんはポンカンとネーブルオレンジの自然交配により誕生したと言われ、沖縄の北部地域で広く栽培されている果物となります。kaganたんかんスピリッツでは、2回蒸留の泡盛をベースにたんかんの果皮・カラキをそれぞれ分けて浸漬・蒸留したスピリッツをブレンドして作り上げました。ボトル1本で約2個のたんかんを使用しており、柑橘の渋みをシナモンの1種である沖縄県産の“カラキ”を加えることで甘くまとまった味わいに仕上げました。https://shimmer.okinawa/products/kagan-vol1
・希望小売価格:3,480円(税抜)
・発売地域:全国
・発売日:2025年3月19日
・販売先:お近くの酒販店様または[南島酒販]営業 徳満様(tokumitsu@nanto-shuhan.com)までお問い合せください
バー オスカー
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Tel 092-721-5352
IG bar_oscar_fukuoka
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