RiCE本誌でもおなじみの千葉麻里絵さんも出演
『カンパイ!日本酒に恋した女たち』
4月21日、日本酒ドキュメンタリー『カンパイ! 日本酒に恋した女たち』のプレミア上映と舞台挨拶が行われた。前作『カンパイ! 世界が恋する日本酒』では、日本酒に魅せられた男たちを描き、本作は女性が主人公に。
小西未来監督は笑顔でその理由をこう説明してくれた。「女性の社会進出とかそういうことは全然考えていなくて、そんな頭のいい作り方はしていなくて(笑)前作で取り上げた人たちが業界のアウトサイダーだったので、別の三人と考えたときに、女性もアウトサイダーだし、女性だったらいままでと違う作品が作れるのではと思ったんです」
主要登場人物の一人、千葉麻里絵さんはRiCE本誌の連載『恋する日本酒』でもお馴染み。いまの日本の日本酒シーンを語るうえでなくてはならない存在で、これまでにないペアリングをはじめ、新たな味覚を開拓しているサービスのプロフェッショナルだ。第1作にも登場したが、今回は仕事ぶりだけではなく生い立ちまですべてを公開した。
「映画の話にはびっくりして…、でも嬉しかったです。監督のキャラが好きなのと(笑)1のプレミア上映がロサンゼルスであったときもアテンドしてくださったりご縁もあったのですぐお受けしました」
女性杜氏として有名な今田酒造の今田美穂さんは次のように語る。
「私の町は広島杜氏の故郷でして、軟水で酒を造ったのは広島が最初なんです。映画にもあったように素晴らしい杜氏がいっぱいいらっしゃるんですが、高齢で亡くなったりしている。自分はともかくその人たちの姿を遺す凄いチャンスだと思ってお話をお受けしました。日本酒を造って25年になりますが、外の世界の人と関わって何かを作り上げるのは今回が初めて」
舞台挨拶後は今田さんと千葉さんがコラボしたサラダなど葉物野菜に合う日本酒「草」(くさ)も振舞われ、会場みんなで「カンパイ!」となった。
映画は、千葉さん、今田さんと、ニュージーランド出身の女性唎酒師レベッカ・ウィルソンライさんの3人それぞれが、日本酒の魅力に引き込まれた経緯、そのプロフェッショナルな仕事ぶりや信念を描く。ひたすら日本酒とおいしい肴が食べたくなる、まさに垂涎の作品。
千葉さんの絶品ペアリングと肴レシピは4月27日発売予定の宇都宮仁さんとの共著『最先端の日本酒ペアリング』に公開されているとのこと。映画の半券を持っていくとGEM by motoの酛グループ全店で1杯無料になるキャンペーンも実施中。日本酒ファンは劇場と書店に行かずばなるまい。
『カンパイ!日本酒に恋した女たち』
監督:小西未来
出演:今田美穂、千葉麻里絵、レベッカ・ウィルソンライ(2019年/アメリカ・日本)96分
配給:シンカ公開情報 : 4月27日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
(C)2019 KAMPAI! SAKE SISTERS PRODUCTION COMMITTEE