一期一食
031. 映えの聖地でのサステイナビリティがチラリ
その日行くレコーディングスタジオが大久保近辺だったこともあり、少し早く行って久々に散歩してみた。相変わらず混雑はすごかったので、少し気をつけながら…
前の案件から頭を切り替えたりするときには、少し町並みの力を借りて頭を切り替える。楽器屋さんも多いエリアなので身近ではあるが、最近は少しご無沙汰していることに気が付いた。というのも、一人が病気になるとそれによって現場全体に迷惑がかかるので、外出はどうも気持ち的に控えてしまう(連載のタイミングも困ってしまう)。
そういえば、知り合いが携わったお店があったなと思い、歩いていってみた。[BLOOM244]というお店だ。どうやら、ちょうどオープン直後だったみたいだ。
すみません。ちょっと年齢適用外かな?と焦りながら、一通り買ってみた。
ストロベリーサンドと、チョコバナナサンドとダブルキウイサンドとパイナップルサンド。
めちゃくちゃ美味しそう。最近ちょっと疲れ気味だから、みんなで食べたらいいなと思って、スタジオへの差し入れもあるからまとめて買ってみた。
でも、おなかが減っていたので差し入れをつまみ食いしてしまった。
「お、お、美味しい。」
見た目で少しなめていた(本当にごめんなさい)。
実はクリームはそんなに得意じゃないんだけど、ここのクリームはすごく食べやすい。聞くと、フルーツが引き立つようにオリジナルで作っているそうだ。少し安心。そして、まったくクドくない。個人的にはこの点すごく重要かも。サクッと食べられるし、フルーツのジューシーさがきちんと感じられて嬉しい。見た目もいいし、大きさも丁度いいから複数の味を食べられるのもいいね。最近フルーツサンドもけっこう流行り始めたよね。
ちょっと喉も乾いていたので、一緒にスムージーも頼んじゃった。
ミックスベリーに気まぐれスムージーアート。
めっちゃ映えだ。本当に映えだ!!あー。いつも行くコーヒー屋さんのラテアートのようだ。かわいいよ、飲むの少しためらったよ笑。でも、美味しそうな気持ちが勝ってすぐに飲むけどね。こっちは、すんなり受け入れられた。かわいい。味が好み。
横で、女子高生二人がtiktok動画を撮っていた。あぁぁ、こうやって撮っているんだって勉強になった笑。その横でまぁまぁの年齢の男性が同じように食べて飲んでいるって。悔しいけど、しょうがない。僕は僕で楽しかったよ。でもちょっと、僕には眩しすぎた。
このスムージーはきっと、フルーツサンドのB面も使っているんだと思うけど、味はとっても美味しい。本当に良いフルーツを仕入れて作っているんだと思う。フルーツの量も多い味がする。ストレートにフルーツスムージー好きにはたまらないかも。
こうやって、京都の言葉で言う「始末がいい」食べ物屋さんがとても好きだ。フードロスの話、最近本当に議論に上がってきてますよね。お店の細部にこそ哲学が宿ると思っていて、この店は若者のスポットでありつつもそういうポリシーを大切にしている気がする。スムージーを飲みながら思いました。こういうお店は共感しちゃうなって。
この店のデザイナーが知り合いなのだけど、地元のピザ屋でオーナーと名刺交換をして、名刺に関して質問をした縁でデザインを手伝うことになったらしい。仲間でデザインやPRもお手伝いしたそうだ。そういう出会いはどこに眠っているかもわからない。
似たような話で、某ミリオンセラーの楽曲にコーラスを入れてた人はたまたまデリバリーでコーヒーをそのスタジオに届けた女性だったって逸話も業界では有名な話だったりもする。形に拘らず、自由でいい。そういう縁も僕としては一期一食だなって思う。
最後に、実はフルーツサンドをセットで買うと可愛い箱に入れてくれるんだけど、一つ空いたままスタジオに行きました。みんなに当然突っ込まれたよね、食べたなって。でもいい。喜んでくれて、良い曲が録れたから。今日の散歩は上手くいったってことで。
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
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