一期一食
#32 誰かの夢を応援すると、自分の夢が前進する
これは、僕が尊敬している英治出版の原田英治さんの言葉です。ベーシストであり、音楽プロデューサーの仕事はこの言葉に尽きるんじゃないかと思う。ここまで僕は綺麗に言葉をまとめられない。いつもこの言葉に助けられ、使わせていただいております、英治さんいつもありがとうございます。
僕が数年携わっているSPiCYSOLのメジャーデビューが決まった。その思いはまた今度にするとして、この日は、ツアーが終わって1週間後くらいだ。アーカイブのライヴ映像を見ながら復習して次に備えつつ、レコーディングや制作も止まらず続いている。昨年の3月は、恵比寿リキッドルームでの完売したライヴから無観客配信ライヴに変わり、そのままライヴ・アルバムとしてもリリースされた。個人的には一つの節目となる音源になった。あのライヴを超えられるように僕自身1年間このチームに出来ることを全力でやってきたつもりだった。個人的な感想はいいとして、また一つ前に進めた。20年以上この仕事をやっている中でたくさんのアーティストを世に送り出すお手伝いをしてきたけど、彼らは僕の中では少し特別になっていった。バンドが盛んな街に生まれ育ち、バンドをせずにセッションミュージシャンを貫いてきた僕にとってはバンドに混ぜてもらえることは何事にも代えがたいものになった。知らぬ間に僕の夢も前に進んでいたんだ。
配信ライヴを見ていた知り合いから打ち上げしようとお助けメールが来た。疲れが取れない僕を外に連れ出してくれたのがここだ。祐天寺にある[Margo]だ。ビオワインが美味しいお店で、ボケっとした身体が少し緩まった。相変わらずの前腕の張りも収まり始めた矢先だった。
ビオワインと一緒に今日は野菜中心の料理をセレクトさせてもらった。
いちごとモッツァレラ
キャベツ・ウド・フキミソの春巻き
そうだ、今日特にお気に入りだったのはこのワイン。国産ワインの中でもとても有名な一本。贅沢に頂いてしまった。もう国産ワインだけ飲んでてもいいんじゃないかってくらい美味しいワイナリーが増えたなと思ってます。
地ダコ・キウイ・セロリ・キュウリのマリネ
温野菜の盛り合わせ。一つ一つの野菜が主張がしっかり会って味の幅がとにかくすごい。ワインとのマリアージュも変わるから飽きずにどんどん進んでしまう。
一つ一つの野菜が主張がしっかり会って味の幅がとにかくすごい。ワインとのマリアージュも変わるから飽きずにどんどん進んでしまう。
やっと、一息つけた気がした。打ち上げもままならない時期だから、こうやってルールの中でやっていかないといけない。ひとつひとつ自分の中でアップデートして、また次頑張るしかない。やりたいことも一緒にやってくれる仲間も場も全てに感謝して全力で応え続けるのみである。
Margo
東京都目黒区祐天寺1丁目21−16
18:00~24:00
(フードL.O.22:00 / ワインL.O.23:30)
定休日火曜日、第3月曜日 and 不定休
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/