一期一食
#51「これからの食は、朝食なのかもしれない」
京都へは、仕事でよく訪れるのだけど、タイミングよく友達と会えたりするとそれはもう更に嬉しくて。美味しいお店を巡ったりするのも楽しい。Microくんのライヴが終わって、年末のラストZeppTokyoに向けて隙間が空いたので、京都に行っていた時の話。
ヨーガンレールの美意識を凝縮したものづくりを追究し続けるブランドであるババグーリの哲学と深く共鳴したホテルとカフェが、『ババグーリ京都』のお向かいさんにあります。今日の一期一食は[京都MALDA]です。
ヨーガンレールが好んで用いるインドの西ベンガルの地名に由来する絹糸「マルダシルク」に由来する[京都MALDA]は、その美意識が空間の隅々に行き届いています。
1日3組限定で・1部屋3名までとかなり限定された空間なのが特徴で、繁華街の中にあるにもかかわらず、ここにいると外出したくなくなってしまう。もっとここの空気にまとわれていたいと思う空間です。ババグーリの「生活哲学」を、オーナーであり建築家の藤本信行さん(ノビーさん)が作り上げた五感で堪能するホテルだと思います。
ここの心地よさはどこを切り取っても素晴らしいのです。カフェは、メニューだったり、椅子だったり、空間の天井の高さの絶妙さだったり、部屋でいえば色をテーマにしたお部屋でお風呂のシンクやシャワースペース、キッチンスペースも徹底的に拘っています。どこを見ても、きちっと整っているので、心が安心する設計になっています。その中でも、特に素晴らしいのが[MALDA京都]の朝食です。
朝いきなりこれがどんと用意されて、圧倒されたよ。本当に素晴らしい。佇まいもいい。なにかお点前が始まるかのような設えです。食べながら、身体がきれいになりながら目覚めていく感覚がある朝食です。体にいいご飯って、心も緩やかになっていくんですよね。
朝は食べない方やプロテインのみの方も多いと思いますが、マルダの朝食は絶対に食べるべきだと思います。元気のある野菜や発酵食品。丁寧に炊かれた玄米ご飯や、優しいお味噌汁など、お粥も選べるらしいから、次回はお粥のご飯も食べてみようと思っています。
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
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