一期一食
#060「Deep dive GIFU 2-ゴーラーデビューの話。-」
岐阜が誇るひとつのフードカルチャーとして外せないのがかき氷だ。
ここ数年、アジアのかき氷やかき氷の面白いお店がかなり増えていると思います。
というのも、僕は地元の下北沢に[しもきた茶苑大山]という夏限定のお抹茶とほうじ茶の、かなり美味しいかき氷をいただけるお店が昔からあったので、デビュー自体は早かったかもしれないけど、最近では「ゴーラー」と呼ばれている人もいっぱいいて、せっかく岐阜まで来たのだからそのブームの発端となったお店に伺うのも大切かなと思って、[鰻英]のあとに行ったんです。それが、今日の一期一会岐阜にある[赤鰐]というお店です。
岐阜駅近くにあるお店で、昨今の全国的なかき氷のブームの着火点になったお店の一つの[赤鰐]さんです。氷の削り方と氷にどれだけの蜜を共存できるかがかき氷の勝負と言われてますが、その蜜打ち技術を堪能しながら、蜜の味と岐阜県の水源の豊かさに漂いながら美味しいかき氷をみんなでシェアしながらたくさんいただきました。
いちごミルク、ミルクいちご、ほうじ茶とアンコ、そしてレモンいちごと、お店の自信がみなぎるかき氷を一気に堪能。氷の扱いも素晴らしいから一気にがっついても眉間は痛くなりませんでした。
やっぱり、ルーツのお店で食を感じることはとても大事だと思った。なんとなく好きを軽やかに拾っていくのも素晴らしいけど、僕は成り立ちから感じていくお店のめぐり方が好きな人みたいだ。そう、学び方や捉え方を知ってしまった僕は、相違しないと知らないうちに気持ち悪くなっていっているんだよね。学ぶことの功罪なのかな。
マイナスじゃないよね、こういうのも。
一つのことを学んでもそうやって不安になる自分はいつまでも変わらないのだなと思った。
- Bassist
濱田 織人 / Orito Hamada
ベーシスト、音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター、NPO法人SOMA副代表理事、アトリエリスタ、茶道家。芸術修士(MFA)。スタジオミュージシャンとして演奏活動しながら、作編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動。2017年クリエーティブブティック創業後、活動範囲を音楽以外にも拡大し、芸術教育などにも力を入れ始め、NPO運営にも携わる。日本唯一のベースの専門誌ベース・マガジンにて連載経験あり。プライベートでは、裏千家茶道家として初音庵主宰。密かに楽しんでいたサウナの魅力をゆるやかに発信中。サウナ・スパプロフェッショナル。 https://www.instagram.com/oritosroom/
- TAGS