福岡美味通信

赤坂の美味「MY MEN UDON」


Shinsuke SatoShinsuke Sato  / May 6, 2018

「福岡の代表的な食べ物は?」

という質問があるとすれば、辛子明太子、もつ鍋、ラーメンなどの答えがだいたい出てきます。僕も福岡に移住するまではそれに近い感覚でした。

が、しかし
福岡のソウルフードの大きな軸として “うどん” があります。僕もお店で観光客の方などから「何か福岡でオススメのお昼ごはんはありますか?」という質問に対しては、“うどん” を回答することが多いです。

福岡に移住して、まだお店を始める前の準備中、働いていない時期には「ランニングをするか」もしくは「うどんを食べるか」くらいしてなかった程、うどんをよく食べてました。その時期の僕のインスタグラムは、ほぼランニングとうどんとコーヒーが占めていました。知り合いからは大丈夫かと心配されていた程です。

と、前置きが長くなりましたが、いろいろと福岡のうどんを食べた結果、美味しいところは本当にたくさんあります。果たしてどこが1番好きかという質問をされれば、まずここと答えます。

「麺工房 なか」です。

▲ ここです。シンプルかつ潔い外観から味への自信が垣間見える

こちらは ジャンルでいえば “博多うどん” ではなく、“ 筑後うどん” です。筑後うどんの特調は、麺に粘りコシがあるとされています。まさにそんな印象を受けます。讃岐うどんのような強靭な歯ごたえのあるコシとは全く違います (僕は讃岐のコシも好きです) 。

▲ 壁のメニューに目をやると米への拘りも

こちらのつゆは透き通っていてとても上品です。昆布とカツオ節の旨味がすっきりとしており、飲み干したくなるつゆです。そして僕が必ず頼むのは、“肉ごぼう” です。

甘辛い肉と、福岡では定番のごぼう天をトッピングします。いろいろと試しましたが、1番これが自分にとってはしっくりくる組み合わせという結論が出ました。

▲ 着丼。肉とごぼう天に彩りを添えるネギも良い仕事をしています

甘めのつゆに、常時置いている鷹の爪を入れることにより、少しピリ辛になり抜群に美味しくなります。そして、忘れてはならないここの名脇役は “味おにぎり” 。これもある時は必ず頼みます。いわゆる炊き込みご飯をおにぎりにしたものですが、絶妙な握りの固さと味付けがたまりません。

▲ 久々の実食。程よい腰、”中腰”感がやはりたまらない

こちらのお店は、日曜・祝日・月曜日が店休日です。前は月曜日も開いていたので自分のお店のお休みに合わせて気軽に行けたのですが、改装後には月曜日が追加で休みになってしまい、なかなか行けない存在となってしまいました……。

▲ [麺工房 なか]の大将。ごちそうさまでした!また来ます

今回どうしても紹介したく久々に行きましたが、注文の時にいつものように肉ごぼうと伝えて、その後に味おにぎり注文すると「ですよね」といった表情で注文を受けてくれてなんともうれしい気持ちになりました。福岡でうどんを食べるならば、是非とも候補に入れて欲しいお店です。

麺工房 なか
住所: 福岡県福岡市中央区大名2-11-10 1F
電話: 092-714-0210
時間: 11:00~15:00
定休: 日曜・祝日・月曜日

TAGS

RiCE編集部からお便りをお送りしています。

  • 最新号・次号のお知らせ
  • 取材の様子
  • ウェブのおすすめ記事
  • イベント情報

などなど……RiCEの今をお伝えするお手紙のようなニュースレターを月一回配信中。ご登録は以下のページからアドレスとお名前をご入力ください。

ニュースレターの登録はコチラ
PARIYA CHEESE STAND Minimal Bean to Bar Chocolate
BALMUDA The Kitchen
会員限定の最新情報をいち早くお届け詳しく