あの人が作る、記憶に残るあの料理。

親や友人、身近な人々の料理にお金を払ったりすることはないけれど、
お店では食べられない味と空気が確かにそこにある。

人とレシピ、そしてその背景を僕の目線で記録することにした。

（取材・写真・文＝濱田晋）

浅見くんのエスニック・サンドイッチ

久しぶりに会った浅見くん。

降りかかった試練はビールとサンドイッチで流し込もう！

冷房涼しや白日の記録。

濱「いやーそれは大変なぁ〜。オモロいけど」

浅「ホンマそうなんすよぉ〜…」

濱「寺の息子やのについてないなぁ」

浅「だから僕、実家寺じゃないんですよ。在家ですよ。兄貴がそうなっただけで」

濱「そうなんや！ 寺の息子やと思ってた。まぁでもその一件くらいなら大丈夫！ ホンマに気運悪い時って何か壊れたり、怪我したりとか重なるしさ」

浅「あ、でも彼女昨夜自転車でこけちゃって結構怪我してて…」

濱「俺もう今日帰ろかな！ 早く聞いて食べて帰ろ！ 料理する？」

浅「するようになりました。母親が管理栄養士なんで料理は拘りのある家だったんですよ。手伝いもしてたけど、切り方とか盛り付け方で怒られてたんで面倒くさいなぁって思ってたんですけど。でも最近はオカンから、糠送ってもらって漬けたり、レシピ聞いたりして作ってますね」

濱「今日のサンドイッチは？」

浅「前にエスニック風サラダ作ったんですけど、パン挟んだら美味しいかもと思って食べたら美味しかったんで。今日は糠漬けも一緒に食べてください。最近毎日糠触ってるんで」

濱「ピクルスとしての糠漬けね。それにビール。良いな〜」

浅「このビールにレモン絞ったらアジアのビールっぽくなるって聞いたことあるんですよ！ どうですか？」

濱「全然普通！」

Cooking by Jun Asami @asmijun
Photo, Interview & Text by Shin Hamada @shinhamadastudio
Edit by Yoshiki Tatezaki