
新感覚の焼酎にどう合わせる?
幡ヶ谷[フリーマン食堂]が「GLOW EP05」とのペアリング料理を披露!
マスカット、バナナ、ライチ、グレープフルーツ……。言葉だけではなかなか信じられないかもしれないが、これらフルーツの香りをすべて持ち合わせる芋焼酎がある。鹿児島・志布志の[若潮酒造]が造る「GLOW EP05」である。近年、進化し続ける“香り系焼酎”の一つの完成形として、「酒屋が選ぶ焼酎大賞」三連覇で殿堂入り。まさに名実ともに第一線をひた走る新感覚焼酎だ。
今回、この「GLOW EP05」とのペアリングメニューを考案してくれたのは、東京・幡ヶ谷駅から徒歩5分弱のところにある[フリーマン食堂]のフリーマンさんとマイコさん。クラフトビールとスモーキーなBBQ料理で人気の店だが、新感覚焼酎にふさわしいペアリングを期待したのだ。
「この『GLOW EP05』は従来の芋焼酎という枠に囚われない、おもしろい焼酎だね。エキセントリック! ふだん焼酎を飲むときはロックで楽しむけど、レモンサワーみたいにカジュアルな感覚で料理と合わせてみたくなったよ」と、日常的に焼酎を楽しむフリーマンさんも「GLOW EP05」の味わいには新鮮な反応。さっそく料理を作ってもらうことにした。
フムスとスパイシーラムに、トニック割りのGLOW
一品目に提案いただいたのは、新メニュー「フムスとスパイシーラム」とのペアリング。ひよこ豆由来の滋味深いフムスの味わいと、その上に乗るスパイシーなラムがクセになる一皿。「GLOW EP05」は、トニック割りにするという。
トニックウォーターはハーブ由来の苦いニュアンスもあり、甘さは控えめ。ロックの状態で提供されるので、割る加減で味わいを変化させながら飲み進められるのが嬉しい。
「(GLOWに)ピンクペッパーコーンのニュアンスを感じて、それがスパイシーな料理の味わいを引き立たせると思ったんだ。それに焼酎は、ビールやワインよりもヘルシーだから、そこもフムスのイメージと合うしね!」(フリーマンさん)
フムスの上に乗せられたラムはスパイシーなだけでなく、レーズンも入っていて甘みも感じられる。これが「GLOW EP05」が持つフルーティーさへとつないでくれるのだ。トニックウォーターで割る提案をしてくれたのはマイコさん。
「一般的なトニックウォーターだと甘さが勝っちゃうけど、このトニックウォーターは甘さが控えめなので『GLOW EP05』の香りが壊れない」
スペアリブに、レモンとマルドンソルトを添えたソーダ割りのGLOW
次に提案してくれたのは、定番かつ人気メニューである「スペアリブ」。それに合わせるのは「GLOW EP05」のソーダ割り、さらにレモンとマルドンソルトを添えた。
マルドンソルトは大きな粒状でまろやかな塩味。スイカに振りかける塩と同様に、ひとつまみ舐めることで「GLOW EP05」豊かな香りがさらに引き立つ。レモンはシトラスな香りを加速させ、ジューシーなスペアリブを最後まで飽きさせない。
特製スモーカーから取り出されるスペアリブ。
「だいたい2〜3時間スモークする。ただ、肉の状態や気温など、コンディションによってまちまちだから注意深く見ておかないとね!」
これまたフリーマンさんの狙いどおり、スペアリブの上に乗る十種類以上のスパイスと「GLOW EP05」の香りとがベストマッチ!
「マルドンソルトのクランチな食感もクセになるでしょ」と笑みを浮かべたマイコさん。[フリーマン食堂]のクラフトビールのセレクトも担当しているマイコさんは、“見た目の重要性”についても話してくれた。
「お酒のラベルってとても重要だと思ってて。どんなに美味しいビールでもラベルが可愛くないとなかなか手に取ってもらえないこともあったり……。その点、『GLOW EP05』は、ラベルもポップでみんな手に取りやすいと思います。それにビールだけでなく焼酎を求めている外国のお客さんは想像よりも多いですよ」
焼酎の枠組みを軽々と飛び越え続ける「GLOW EP05」。クラフトビール好きも楽しませ、BBQ料理ともばっちりペアリングできる。そんな可能性を示すように、今日もここ[フリーマン食堂]には、ポップな見た目のクラフトビールの数々とともに「GLOW EP05」は並ぶ。
GLOW EP5
2017年より焼酎の新しい酒質に挑戦するため立ち上げられた「GLOW」シリーズの第5弾。マスカットやバナナを想起させる豊かなフルーティーさが特徴で焼酎ビギナーの方にもおすすめ。ソーダ割りはもちろん、今回提案いただいたカクテルのように、感覚の赴くままに自由に楽しめる。マイコさんお気に入りの飲み方はロックでそのまま!900ml/1,650円(税込み)
アルコール度数:25度
原材料:さつまいも(鹿児島県産)、米こうじ(国産米)
若潮酒造 WEB https://wakashio.com/フリーマン食堂
東京都渋谷区西原2-27−4(Google map)
Tel 03-6317-7262
IG @freemanshokudo
※限定メニュー「フムスとスパイシーラム」はなくなり次第提供終了
写真 佐内正史(Photo by Masafumi Sanai)IG @sanaimasafumi
文 菅野匠悟(Text by Shogo Sugano)
本記事はRiCE39号「特集 焼酎のない人生なんて。」の掲載記事を再編集しています。