365日世界一周、味覚の旅
ロンドン編②
ロンドンと言えば、フィッシュ&チップスにアフタヌーンティー、スコーンなんかをイメージすると思うんだけどロンドンはそれだけではない。現地在住の人によると、不味い料理代表と噂されていた頃からインド料理や中華は美味しかったそうです。 そんな中華もいろんな新しいスタイルのお店が増えてきています。その中でも「BAO(包/バオ)」が大人気。中華まんの生地にいろいろな中華具材を挟んで食べるスタイルが若い子たちを中心にウケています。
▲ バリエーション豊かな包がラインナップするロンドンの人気店[BAO]
[Yauatcha]や[Hakkasan-Mayfair]なんかも内装や音楽、デザートにもこだわり、連日連夜大賑わいです。
▲アジア系料理店をロンドンで成功させたアラン・ヤウ氏が手掛けた飲茶専門店[YAUATCHA]
▲ エレガントな内装の空間で、現代的にアレンジした広東料理が楽しめる[Hakkasan Mayfair]
インド料理ではなんといっても、[DISHOOM]というカレー屋がスゴい!! 店の前には長蛇の列で常に1時間以上の待ち時間。ぼくも90分並んで席につくことに。店内は真っ暗で音楽がガンガン鳴っててクラブのよう。ロンドンは中身も見た目もかっこいいお店がいっぱいあります。
▲ ボンベイのストリートフードにインスパイアされ、クラシックな内装でモダンに昇華させた[DISHOOM]は大人気。
そしてロンドンといえばBarも忘れちゃいけません。[American Bar]や[Connaught Bar]にのようなオーセンティックなバーから、昼間から飲んで食べてで賑わう[Bar Termini]も楽しくてお洒落。
▲ イギリス最初の高級ホテルとも称される「サヴォイホテル」内にある[American Bar]、数多くのミュージシャンなど名士たちが訪れた名店
▲ ロンドン市内、瀟洒なメイフェア地区の一角にある優雅な5ツ星ホテル「ザ・コンノート」内にある[Connaught Bar]。シルバー使いのインテリアもひかる、高級感あふれる空間。
▲ ロンドンにおけるバー界・コーヒー界、それぞれのトップランナーによる協業でうまれたという[Bar Termini]。バリエーション豊かなカクテルと、ハイクオリティなイタリアン・コーヒーが楽しめる。
高級レストランをあげなくても、こんなにもかっこよく、センス溢れるお店が多いロンドンが美味しくないわけがない。
- Ultra Kitchen CEO
杉窪 章匡 / Akimasa Sugikubo
1972年石川県出身。[365日][15℃]オーナーシェフ。辻調理師専門学校卒業後、パティシエと してキャリアを積んだのち、パン職人に。2000年に渡仏、[ジャマン]や[ペトロシアン]などで修行し、2002年に帰国。複数のパティスリーやべーカリーでシェフを務めた後、ウルトラキッチンを設立。名古屋、福岡、神奈川にプロデュース店を手がけ、東京・代々木公園に自身の店[365日][15℃]をオープン。著書に『「365日」の考えるパン』(世界文化社)など。