福岡美味通信

久留米の美味「老舗食堂」


Shinsuke SatoShinsuke Sato  / Feb 28, 2018

ここの存在を知ったのはまだ東京に住んでいる時のこと。
確か、インスタグラムに妻が投稿していた一枚の丼の写真をみて、なんとも美味しそうな見た目でこれは是非食べてみたいと思ったのがきっかけでした。

とはいえ、福岡。ましてや久留米。
なかなか行く機会がなくようやくありつけた数年前、今でもその時感じた美味しい衝撃は忘れられません。

この食堂の名前は[松尾食堂]。

▲ 久留米のソウルフードといえばここ

僕が久留米に来ると必ず立ち寄る食堂です。

昭和6年創業との事で、戦前から続いてもうすぐ創業90年という老舗。
この年季の入った外観からも分かるように、恐らくほぼ昔のままなのだと思います。
そこは昭和そのものです。

中に足を踏み込めば、昭和にタイムスリップした何とも言えない懐かしい気分も味わえます。
僕みたいなシティかぶれがいくと、完全に店では浮きますが気にしません。

店内には小学生が昔作ったのであろう “松尾食堂新聞” の情報によると、当初はおしるこ、ぜんざい、かき氷などの甘味処のようなお店だったようです。
今では完全に “丼” のみで、肉丼、玉子丼、親子丼、カツ丼のみ。

▲ メニューは5択のみの潔さ。全品テイクアウト可能

僕が愛してやまないのは、肉丼の卵入り。(卵はオーダー時にプラスでお願いする)
カツ丼も美味しいのは知っていますが、肉丼が好きすぎてどうしても毎度頼んでしまいます。
甘辛い味付けが苦手な人にはオススメ出来ませんが、好きな人には間違いなく ”ハマる味” だと思います。

▲ 肉の中に咲く卵黄が食欲をかきたててやまない

生卵が大丈夫であれば、絶対入れるべきです。
甘辛の味付けと生卵の絶妙なバランスです。

久留米は西鉄電車で天神から特急で30分。
これを食べるために行く価値あります。
実際にこのためだけに、たまに久留米に行きます。

跡継ぎがいないという噂も聞いたりするので、なんとかこの味とこの場所と、この佇まいを後世へ継承して、これからもお店を続けていって欲しいと願うばかりです。

▲ ボンボン時計も時間が止まっているかのような店内

福岡にお越しの際は、是非足を伸ばして久留米へ。
行き先は [松尾食堂] です。

松尾食堂
住所: 福岡県久留米市日吉町5-9
電話: 0942-32-5648
時間: 11:00~14:30
定休: 日曜

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