おいしい裏話
本気の店(RiCE No.26に寄せて)
いちおうアドレスを記しておくけれど、そうとう本気でないと行けない店だ。トイレもかなり本気で異国。
その近くに中華業務スーパーがあり、ありとあらゆるものが売っている。大量の水餃子とか丸鶏とか、あの、鍋に入れるために盛られてくるくるっと丸くなってる羊の肉とかタピオカとか花巻とかドリアンとか。
ああ、私たちがたいていの中華の店で食べているものは、ぜ〜〜〜〜んぶここで買って解凍して茹でるか炒めただけなんだね!とわかる。
もちろん日本のたいていの店だって、同じような状況である。
大家族を養う大容量のあらゆる食べもの、お菓子、調味料。どこから来たのか、どう処理されているのか、添加物はあるのかないのか、そんなことをみんなひっくるめて、今日も店の人たちは火や熱を使って手を加える。そこに心があればどんな材料でもざっくりおいしいし、なければ単なる材料にすぎない。
そのへんを見極めておきたいなと改めて思うほど、なんでも売ってるから。
四季海岸 https://shikikaigan.owst.jp
友誼食府 https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13242291/
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1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞し小説家デビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、95年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞、2022年8月『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、海外での受賞も多数。近著に『下町サイキック』がある。