フルーツロス削減ムーブメントを共創
Doleが「もったいないフルーツアクション」を開始!
日本国内で最も消費されている果物のバナナ。そんなバナナの販売量で世界的にも指折りの株式会社ドール(以下Dole )が10月4日に共創型フルーツ活用プロジェクト「もったいないフルーツアクション」を開始することを発表した。このプロジェクトは、Doleが2021年に開始した規格外のバナナを活用する取り組み「もったいないバナナプロジェクト」の輪をさらに拡げ、企業の垣根を越えて「食品ロス削減」に寄与することが期待される。
主な取り組みとして、オフィス向け定期配達サービス「Office de Dole もったいないバナナ」や従来だと廃棄されてしまうフルーツの新たな使用可能性を追求する「バナナ炭」の商品化の検討などが発表された。「Office de Dole もったいないバナナ」では、傷やサイズなど原因でおいしく食べられるのにも関わらず規格外となってしまったバナナを企業に届ける。「決め手になったのはSDGsへの意識が根底にあるプロジェクトだったこと。すごくおいしいし、SDGsに貢献している実感を社員が感じている」と、この取り組みをいちはやく取り入れたディップ株式会社代表取締役COOの志立氏が語れば、今年5月に発売され人気を博したスターバックスの「バナナブリュレフラペチーノ」の商品開発を手がけたビバレッジ商品開発チームの林氏も「おいしいからこそできる取り組み」と重ね、「もったいないバナナ」のおいしさを強調した。
その他、同プロジェクトでは情報発信の強化を掲げ、8月7日にウェブサイトを大幅リニューアル。サイトでは、おいしさはもとよりエシカルや健康へのこだわりを伝える内容やフルーツスマイルマガジンにてバナナを使ったレシピなどを発信。発信はサイトのみならず毎月1日を「もったいないフルーツの日」として日本記念日協会に登録したり、皮が黒くなったバナナがトラを連想させることから、阪神タイガースOBの掛布氏が「もったいないバナナ」のアンバサダーに就任したりと、「もったいないフルーツ」の存在を多角度から消費者へと発信していく。
また、「もったいないフルーツ」を使用した商品開発を加速推進する取り組みとして、クリエイターと参画企業とをつなぐ開発者コミュニティ「Crafty」(株式会社イロリ提供)とのアクションも開始。幅広いジャンルのクリエイターから「もったいないフルーツ」の新しい活用方法を募り、「もったいないフルーツ」の新商品開発をサポートする。第1弾のアイデア募集期間は下記の通り。
発表会の最後には、フードクリエイターの丸山千里さんらが「もったいないバナナ」を調理してつくった料理の試食会が行われた。規格外という理由から廃棄されかねないものとは思えないほどにどれもおいしく、「青バナナカレー」など目を引く料理も提供された。今回のプロジェクトにおける発信の受け手である私たち生活者も「もったいないフルーツ」への意識を向上させ、「持続可能であること」と「おいしく食べること」を両立させながら、これからもおいしくフルーツを食べ続けたい。
Text by Shogo Sugano
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